第307回「グランドサークル風の旅Vo.15:見えなくなって見えるものなーんだ? 」

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第307回「グランドサークル風の旅Vo.15:見えなくなって見えるものなーんだ? 」2010/09/22放送

太陽が沈んだモニュメントバレーの中をぐいぐいと進んでいく僕たち。

日中は観光客でにぎわうこのジョンフォードポイントも、
もう誰もいない時間で、普段とはなんだか違った雰囲気。
とても大きくて、とても静かです。

大地と自分。ただそれだけ。
どんなに騒いでもだれも文句も言いません。
でもどんなに騒いでも、目の前にある山にさえ声が届きません。
地球がここにあり、そして人間はとてもちっぽけです。

さて、この地球で僕たちは何をするべきか?
どう生きて行きたいか?
モニュメントバレーさんは必ずみんなに問いかけます。

答えはその場で見つからなくても良いと思います。
ただ、モニュメントバレーさんの問いかけを聞くことができる耳があると、
その後の人生がぐぐっとさらに楽しくなると思います。

必ずみんなに問いかけると思います。

そんな気持ちでいると、
モニュメントバレーさんがご褒美に新しいものを見せてくれました。
日が沈んでシルエットになったスリーシスターズ。
シルエットになって初めて気が付きました。
確かに3人の修道女(シスター)がそこにいます。

日中は、その岩の詳細にばかり目が行って気が付きませんでした。
シルエットになって、全体のアウトラインを見て初めて現れるシスターズ。

「見えなくなって初めて見えるもの」
普段はあまりにも「見よう」と意識しすぎて気が付かないけれど、
こうしてふとした瞬間に本質が見える。
そんなことを教えてくれてモニュメントバレーさんでした。